英語サイエンス絵本:Grandmother Fish

子ども達の最近のお気に入り絵本は、Grandmother Fish。進化論について「家族」という表現で書いていることで、子ども達にも理解しやすく、英語の文章や表現も可愛く楽しく書いてあるので気に入っています。

日本語版はこちら

読み聞かせ時のポイントは以下。以下の詳細は一部、ネタバレも含むので、自分で中身を確認したい方はUターンをお願いいたします。

① 「long」の数でどれくらい遠い昔なのかを表現している

文中ではlong time agoで「昔」を表現しているのですが、long, long, long, long time ago 等とlongの数が、遠い昔ならlongがいっぱい、最近に近づくにつれてlongが減るような表現になっています。数字感覚では分からない子ども達でも、とてもとてもとても昔、という感覚ならわかるし、同じ表現が何回も繰り返されるのも子ども達が食いつきやすい、という一石二鳥のメリットが。文章も単純なので、子ども達も復唱しやすく、”How long ago?” “Very long! Long, long, long, long time ago!” とか、”How long ago?” “Not long. Just a little. Long time ago.”と会話して遊んでいます。

② 「進化」を、自分に近づくこととして表現している

最初のGrandmother Fishから進化するごとにできることが増えていくんですが、これを、できること、それも “人間が” できることを追加していく表現になっているので、進化というものが、自分と繋がっている流れなんだと理解しやすい構成になっています。例えば、They could wiggle and chomp. の次は、They could wiggle and chomp and crawl and breathe. さらに、新しい動作が追加され、人類へ進化する頃には~みたいな。

本文中でも She could crawl across the ground. Can you crawl? のように書いてあるので、子ども達もYes/No 回答はもちろん、Can you show it to me? Can you crawl? のようにして、「実演」してもらって楽しんだりもしています。

③ Family Treeになっているので、進化が繋がりであることが分かりやすい

Grandmother fishが枝分かれしてCousin xxx, Cousin xxx, Grandmother reptile と繋がっていくような表現に始まり、絵本最後には全ての生命が繋がったOur evolutional family treeという表現で一覧が描かれています。ひと目でわかるので、分かりやすい。ここで自分に繋がっていることを再認識してもらうもよし、お話の復習するもよし、他の生き物探しをするもよし、この一覧ページだけでも、とーっても楽しく使えます。ちなみに、絵本には恐竜のページがないので、息子2歳はもっぱら「だいなそー!ここー!」と指さしアピールしてくれます。笑

絵本の楽しみ方は上記3つがポイントですが、英語サイエンス絵本あるあるで、巻末に解説欄があり、そこでは各ページの生物学的な解説や、よくある間違いのQ&Aを記載してくれています。ここは親のお勉強用にも参考になる、嬉しいおまけ。

こんなに充実した本なので、我が家はとーっても満喫しています。日本語版もあるので、英語じゃなくても、日本語でも楽しい絵本だと思います。皆さんも機会あれば、ぜひぜひ手に取ってみてください。

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