インド式算数とシンガポール算数

AI時代に生きる力だの、エンジニアに強いインド算数だの、これからはシンガポール算数が革命を起こすだの言われているけど、私の中ではそこまで評価される理由が自分の中ではしっくりきていなかった。インド人が凄いのもわかるし、シンガポール人が優秀なのもわかる。インド式算数で暗算が早くなれるのもわかる。でも算盤だって暗算早いし、優秀な人がやってる=それを真似すれば自分も優秀になる、というのはなんか違う。イイモノとは分かっていたけど、自分の中ではなーんか納得できていなかったんですよね。

なので、インド式算数とシンガポール算数について、その特長と良い点について、少しきちんと考えてみた。

インド算数とシンガポール算数が、評価されている理由は、算数を単なる数式処理ではなく多様な解き方を考えさせるから。 インド算数は、多様な手法を使い、いかに効率よく計算するか。 シンガポール算数は、棒線図による思考の整理と情報の組み替え。

それは今まで「計算すること」を重視していた算数とは違う概念なんですよね。算盤は計算速度を速めるだけだけど、インド式算数は数字の仕組みを利用してやりくりしたうえで効率的な計算をするような暗算手法。そのような数や物事をロジカルに整理して効率化する練習をしているので、結果としてエンジニアリングに強い思考が形成され、優秀なIT人材ができる。

シンガポール算数も同じ。情報を整理して、課題を洗い出し、情報と組み替えながら、解決法・結果を導き出す課題解決力の練習になっているので、結果的にビジネス面でもそれが発揮されて、優秀な人材になっている。そこが、計算速度だけを早める算盤との価値の違い。(算盤には算盤の良さがありますが、ここでは割愛します)

じゃぁこれを我が家にどう取り入れるか。

雑だけど、「中学受験でカバーするから別にやらない」に落ち着きそうです。なぜなら、

シンガポール算数って、ぶっちゃけ、中学受験算数でフツーにカバーされているんですよね。最近はシンガポールでもSakamoto Methodという中受算数も人気しているようだし。最初に公式から教えずに解法を自分で試行錯誤する点だけ注意すればいいかなと。

インド式算数は、パターンごとに計算の省略方法が違うのを色々覚えていくスタイルなので、そこまで投資する必要はないと思ってる。

とはいえ、親の判断で遮断することはせずに、インド式算数もシンガポール式算数も、パズルドリルの延長でしれっと渡して試させてみる予定(Amazonに売ってるよ)。好きならいいし、嫌いなら別にやらなくていい。算数を好きでいてくれるのが最優先なので。

っていうひとり言でした。

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