Science of ReadingとPhonicsと読みの力

2022年10月末から始まった娘の読み練習。音韻遊びやPOPのボードゲーム、英語のしりとり、Sight Word Readers、DWE books, TAC cards、各種Workbooks等々で多種多様な言葉遊びから、読みに繋がるような練習を続けている日々を送っているんですが、ふと「読めていない」娘のボトルネックが気になり始めた。もちろん「まだ4歳だし、そのうち読めるようになるよ」というのは分かる。そして大抵の人はそう言う。でも、私は彼女が何かに”混乱”して進められていないのが垣間見えたんですよね。たくさんの点となるアクティビティはしているけど、なぜか線になっていない感覚。私から見たら、娘は明らかに嫌な顔してるので、この嫌な感情を解消してあげないと、下手すると読書嫌いになりそうなリスク感覚も感じ取ってしまい、どうしてもスルー出来なかった。そこでよーく観察してみたら、どうやら娘は、文字と音がイコールにならないケースを見ると混乱していると分かった。

Box, car, cat, boy, church, cold, school, など、そのまま音を読めばよいのは大丈夫。

Easy, weakなどの1文字Phonicsと読みが明らかに違うケースや、long vowel vs. short vowel のケース、ear vs. early, where vs. were で見た目はほぼ同じなのに音が変わるケース、たぶんもっとあるんだけど、ふと思いつくだけでもこういうで混乱しているのが観察できた。

文字認識の得意なタイプなら、こういうのは感覚で覚えて、する~っと済んだだろうけど、うちの娘は文字認識が不得意なうえにロジカル系なので「理由づけ」したほうが覚えが良いタイプ。つまりは「感覚で覚えておいて~」が非常に苦手。我が家のSight word readersもあまり進まないのはこれが原因。最後は量攻めをして慣れてもらうしかないとしても、このネック感をどうにかできないものかと、Reading skillについてもう調べることにした。

ちなみに、娘とPhonicsを始める前に、Phonemic Awareness(音韻認識)の重要性と英単語構造については調べたんですよね。

Phonemic Awarenessと英語学習
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娘はインター園に入れてるし、DWEもしてるし、もう親がやる事ないだろ思われているであろう我が家ですが、私はPhonicsですっきりしない日々を過ごしているのが実状です。娘は音の聞き分けは余裕だし、真似っこや復唱も余裕、「放っておけば自然と英語はできるようになるよ」というのも十二分に承知してる。でも
https://zassouikuji.com/phonemic-awareness/2022/12/01/

これと同じように、Reading skillはどのような構造になっているのかを調べてみると、PhonicsはScience of reading/Structured Literacyという教え方の一部だと判明した。下の画像でいうと、Word Recognitionの部分がPhonics学習に相応するところ。こんな構造になっていたんですね!

画像参照元:Smarten Up

Phonicsは、Structured Literacyのなかの一部分にしか過ぎない。システマチックに単語構造を教えて、decoding/文字を分解して読めるようにする為のPhonics学習なんですね。Phonicsだけでは単語学習は完結しないのはもちろん、図の左上側にあるLanguage Comperehensionも同時に育てることで、両方が絡み合ってSkilled Reading/読む力、になる。当たり前といったら当たり前だけど、あまりにも点(Phonics)に注目してしまって、見失いつつある視点だったので、ここで振り返れて良かった。日本語でも「き・り・ん」が読めても、「きりん」が動物であることを知らないと成り立たないし、「あ・さ・い」が読めても「浅い」が分からないとダメだよね、だから読み聞かせや言葉遊びでのインプットは大事だよね~というのと同じ。英語が母語でない場合、英語の接触量が少ない場合は、なおさらそうだよね。という、当たり前なことでした。

じゃぁ戻って、娘の読む力はこれで解消できるのか?と思ったら、英語でも大量のインプットしてるし、これじゃ解決しないじゃーん!というオチ。笑 先ずは真っすぐに娘の混乱のもとになっているものを1つ1つ潰していこう、ということで、Phonicsをもう少し手厚く注力しようと思ったのが自分の中の一次回答でした。One sound, different spellingや、long vowel vs. short vowel (one letter, different sounds)の例をリストで見せて、違いの見える化をやってみることにした。まだ全部やれていないので娘の理解状況は分からないけど、少なくとも理由もわからなくてモヤモヤする段階からは脱せたのでヨシかなと。Phonicsの複雑さと沼の面白さはもう少ししてから別記事で書こう。

ここで終わりにしても良かったんだけど、Reading skillについて調べている時に、Structured literacyの対の存在として、Balanced literacyという単語を発見。それもこのBalanced literacyというのは、phonics の対になるwhole language が含まれてる。ディスレクシアの子はphonicsのような文字の分解を理解できないので、単語を丸ごと覚えていくwhole language approachで教えるというのは知っていたけど、Balanced literacyは知らなかったし、ここで関係してくるのも知らなかった。Balanced literacyは、Reading + Writing + Word studyを生徒中心のアクティビティで構成して取り組むことで、文字中心の学習ではなく、国語力中心の学習で「読む力」を育てていく教育法とのことらしい。Phonicsも面白いけど、こっちのほうが国語力全体も伸ばせて面白そう。ということで、我が家はPhonicsもやりつつも、Balanced literacyの要素も取り入れていこうと、最近 “balanced literacy activities for kindergarten” で検索して研究する日々になっています。

最後に、Balanced literacyだのWhole languageだの、分かりにくくなってきたので、以下、テーブル。ちなみにChatGPTに助けてもらった。和訳はGoogle翻訳のダサいやつだけど、気にしないでください。ただの参考です。赤字部分は、個人的に気になった違い。

Whole language approach vs. Phonicsはこれで一発で分かるはず。Phonicsを知らなかった私は丸暗記=Whole language approachだったんだなあ~という、前向きな解釈w

画像参照元:American Institute for Learning and Human Development

娘との更なる取り組みも楽しみだし、息子もいるので、2人の学びの違いの観察も楽しみ。私の英語教育の旅はまだまだ続きます~

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